2014年9月9日火曜日

小児熱帯感染症

ブータンに来て早3年が経ちますが、
今回の一時帰国を機に、ブータンでの所属が、
保健省からブータン医科大学に変わりました。

所属が変わってもこれまで通り、
ティンプー病院で新生児科医として働き、
業務もこれまで通り、臨床・研究・教育が
メインになることに変わりはありません。

ブータン初の後期研修(専門医研修)がこの7月から始まり、
僭越ながら、小児科のコースコーディネーターに任命されました。

よって、これまで新生児病棟で過ごす事が殆どだったのが、
インターンや小児科後期研修医教育の一貫で、
小児科病棟にも足を運ぶ機会が増えてきました。

新生児診療が長い私には、小児科疾患は久しぶりで、
正直とても新鮮ですが、中でも日本の病院では
まずお目にかからないような病気にも、
時に遭遇し、今更ながら大変勉強になります。

例えば、マラリア、デング熱等を初め、
恙虫病、カラアザール等のの顧みられない熱帯病や
人畜共通感染症等がそれです。

日本でも、最近デング熱が国内発生し、
話題になっているようですが、
温暖化やグローバリゼーションに伴い、
ますます熱帯感染症は対岸の火事ではなくなって来ています。

小児熱帯感染症の知識や経験が、
日本の小児科医の必須科目になる日も、
そう遠くはないかもしれませんね。






頑張れ! Made in Bhutan 〜トイレットペーパー〜

ブータンは日用品の殆どを外国からの輸入に頼っています。
輸入先の多くが、インド、タイ、バングラデシュ、中国等の
近隣諸国です。

ブータンに来てから、輸入品で溢れかえる街の商店を見ては、
この国はこれらの輸入相手国と外交上何か問題が起きたら、
途端に大変なことになりそうだと、いつも心配していました。

よっていつ頃からか、できるだけブータン産の物を選んで
買うよう心がけるようになりました。

お野菜も出来るだけブータン産を買うようにし、
晩酌もブータン産ビール。
結婚等のお祝い事の進物も、
できるだけブータン産の工芸品を選ぶようにしています。

しかし、このごろ少しずつですが、変化の兆しが見え始めました。

何と、初の国内産トイレットペーパーが市場にお目見えしたのです。
















原料から全て国産なのか、
はたまたパッケージングだけ国内でやっているのかは
定かではありませんが、国内企業である事は間違いなさそうです。

我が家でも、これまで使っていたタイからの
輸入品のトイレットペーパーをやめ、
これからはこちらを買う事にしました。

ちなみにお値段は、
6個入り120Nu (日本円で約200円)、
12個入り249Nu(日本円で約420円)。

あれ?
何だかこの価格設定おかしいですね。
多く買う程、単価が高くなるって逆でなかったでしたっけ?

割高ではありますが、
それでもブータンのためならと、
しばらく続けられるかぎり、
続けてみようと思います。

使い心地も柔らかくて特に苦になりません。

さらに驚いた事がありました。
パッケージにお客様相談室の連絡先が書いてあり、
欠品、不良品があった場合は連絡するように書いてあるではありませんか。

日本では普通の事ですが、ブータンでは中々なかった事です。

頑張れ!Made in Bhutan.

これからもブータン製品を、日本製品同様応援して行きたいと思います。