2013年11月17日日曜日

World Prematurity Day (世界早産の日)2013

毎年11月17日はWorld Prematurity Dayです。


2012年にWHO(世界保健機関)が発表した報告書
Born Too Soon- Global Action Report on Preterm Birth によると、
毎年全世界で1500万人の早産児が誕生しており、
その数は全出生数の約10%を占めています。

つまり赤ちゃん10人のうち一人の割合で、
早産児が生まれている計算になります。

早産は世界の新生児の死亡原因で最も多く、
こどもの死亡原因でも肺炎についで第2位を
占めている深刻な問題です。

早産が、物質的にも人的にも恵まれた
先進国だけの問題では決してないことは、
言うまでもありません。

ブータンでも、約10人に一人が早産で生まれますが、
1ヶ月未満に死亡している赤ちゃんの約半数が早産児です。
このように早産である事自体が、赤ちゃんにとって
生命のリスクに直結するのです。

よって、このWorld Prematurity Dayは、
早産の予防と早産児合併症の対策を推進するために、
世界中でその重要性を確認し合い、
関心を集める目的で設定されました。

ブータンではこれまで、この日が大きく取り
上げられる事はありませんでしたが、
今年から我々の病棟の看護師さんに主体となってもらい、
イベントを何かやろうと持ちかけました。

結果、今年はNICUを退院した患者さんとそのご家族、
そして現在NICUに入院している患者さんのご家族を
橋渡しし、交流を深めてもらおうと、ささやかな
合同ティーパーティーを病棟の隅っこで開くことにしました。

このような会は、日本のNICUでは行われているところも
あるでしょうが、ブータンではこれまで
余りなされて来ませんでした。

しかし、このような機会は、
現在NICUに入院している患者さんの家族にとっては、
ピアカウンセリングにもなりますし、
働いているスタッフにとっても、
すくすく成長する卒業生の姿を見る事は、
励みにもなりますし、自分たちの仕事の重みを
再認識するきっかけにもなります。

何でもこの日のテーマカラーは「パープル」だそうで、
みんなでNICU中に「パープル」の風船を飾り付けしたため、
大人も子どもも大喜びでした。

折角の良い機会ですので、
これからも毎年、すこしずつバージョンアップしながら、
続けて行きたいと思います。









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