2011年6月11日土曜日

Housewarming 新築祝い

今日、6月11日は、ブータンの陰暦で縁起がいいとされている日。日本でいう「大安」です。
よってこの日は、お日柄にあやかろうと、公私ともに各種イベントが満載でした。
結婚式、昇進、そしてペンタバレン(5種混合ワクチン)の再開まで。
私たちは、新生児病棟の看護師さん「ソナム」ちゃんが、パロに家を建てたので、その新築祝いの席に招かれました。
ソナムちゃんはまだ20台半ば。若いのに、こんなに立派なお家建てて、偉いなあ。


まず、驚いたのはその出席率。
職場の人は、その時間、病棟のシフトに入っている人を除き、全員参加。
前回の飲み会の時もそうでした。
ティンプーからパロまでは、車で山道を1時間程ドライブしなければなりません。
ですから決して近いわけではありません。
みんなご家庭もあるし、一人ぐらいかけてもおかしくないのに、ちゃんと顔を揃えています。
ブータンでは職場での関係をとっても大切にするんだなあと、改めて思いました。
ソナムちゃん、おめかししてとっても綺麗。


新築のお祝いは、チベット仏教のお祈り「プジャ」で始まります。
太鼓やホルン、シンバル等で奏でられる荘厳な旋律とともに、お経と言っていいのかわかりませんが、お祈りが唱えられます。
お祈りが唱えられている間、お客にはお菓子や、お茶、お酒、ドマ等が振る舞われます。


お祈りが終わると、今度は家の外で歌や踊りが始まり、近所の人が集まってきます。


豪華な夕食をご馳走になった後は、招かれたお客が歌や踊りで盛り上げ、お祝いします。
この頃には、近所の人、親戚の人、職場の人等、恐らく100人はゆうに超えているでしょうか。
大勢の人が集まり、家は活気に包まれます。

ブータンは小さな社会なので、これだけの人が集まると、幼なじみに再会したり、
その幼なじみが誰かの親戚だったりで、Housewarmingは、まさにHeartwarming。
熱気で心も体も温まります。

すっかりいい気分になってパロを後にしましたが、待ち構えていたのはまたしても延々と続く曲がりくねった山道。
「ほろ酔い」気分が、ティンプーに着く頃には、立派な「乗り物酔い」になっていたのでした。 

とほほ。


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