今日は金曜日。
病棟の仕事を片付けて、かねてからご家族がお悪いと聞いている
同僚のお宅に職場の皆でお見舞いにいきました。
同僚のお母様は、脳梗塞を煩い自宅で臥せっておられ、ご家族が
看病されているのです。
ブータンでは、職場の同僚またはその近しい方(親や子ども)
が病気の場合、お見舞いにいくそうです。
病棟のみんなでカンパして、段ボール箱一杯のお見舞い品を持参し、
お宅に向かいました。
陸軍宿舎の一角にあるお宅はとても広く、客間でお茶を頂いた後、
お母様が療養中の奥の間に通されました。
お母様は食事がとれないという事で、点滴をされていました。
ブータンには老人ホームはありませんので、在宅介護が基本です。
日本のような介護保険制度もありません。
家族や親戚に医療従事者がいればまだ良いですが、それでも
大変である事にはかわりありません。
衛生状態の改善やプライマリヘルスケアの充実により、
ここ30年間でブータンの平均余命は46歳から66歳まで伸びて来ています。
それに伴い、お年寄りの介護をどうするのか、という問題も徐々に顕在化
しつつあります。
ブータンの人々の絆を大切にする文化や、Gross National Happinessの
観点からも、政府はできるだけ施設や病院に収容するのではなく、
地域や在宅でのケアをすすめていきたいとの考え方をもっている
ようですが、ここでも人材確保、財源確保が課題です。
明日は、ここブータンで同じく活動している京都大学ブータン友好
プログラムの同志のカリン高齢者地域ケアプロジェクトの一貫で、
高齢者ケアに関するブータン日本合同国際シンポジウムが京都で開催されます。
http://www.jp.kubhutan.org/project-updates/guojishinpojiumukaicuinoozhirasenew
きっと、お互いの国にとって実り多きシンポジウムとなることでしょう。
どんな議論になるのか、聞きにいけないのがとても残念です。
今日は、絵(写真)ナシで恐縮でが、内容が内容だけにどうかご容赦のほど、、、
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