2011年8月5日金曜日

お見舞い

今日は金曜日。
病棟の仕事を片付けて、かねてからご家族がお悪いと聞いている
同僚のお宅に職場の皆でお見舞いにいきました。

同僚のお母様は、脳梗塞を煩い自宅で臥せっておられ、ご家族が
看病されているのです。
ブータンでは、職場の同僚またはその近しい方(親や子ども)
が病気の場合、お見舞いにいくそうです。

病棟のみんなでカンパして、段ボール箱一杯のお見舞い品を持参し、
お宅に向かいました。

陸軍宿舎の一角にあるお宅はとても広く、客間でお茶を頂いた後、
お母様が療養中の奥の間に通されました。
お母様は食事がとれないという事で、点滴をされていました。

ブータンには老人ホームはありませんので、在宅介護が基本です。
日本のような介護保険制度もありません。
家族や親戚に医療従事者がいればまだ良いですが、それでも
大変である事にはかわりありません。

衛生状態の改善やプライマリヘルスケアの充実により、
ここ30年間でブータンの平均余命は46歳から66歳まで伸びて来ています。
それに伴い、お年寄りの介護をどうするのか、という問題も徐々に顕在化
しつつあります。

ブータンの人々の絆を大切にする文化や、Gross National Happinessの
観点からも、政府はできるだけ施設や病院に収容するのではなく、
地域や在宅でのケアをすすめていきたいとの考え方をもっている
ようですが、ここでも人材確保、財源確保が課題です。

明日は、ここブータンで同じく活動している京都大学ブータン友好
プログラムの同志のカリン高齢者地域ケアプロジェクトの一貫で、
高齢者ケアに関するブータン日本合同国際シンポジウムが京都で開催されます。
http://www.jp.kubhutan.org/project-updates/guojishinpojiumukaicuinoozhirasenew

きっと、お互いの国にとって実り多きシンポジウムとなることでしょう。
どんな議論になるのか、聞きにいけないのがとても残念です。

今日は、絵(写真)ナシで恐縮でが、内容が内容だけにどうかご容赦のほど、、、

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