昨日8月3日はFirst Sermon Lord Buddhaという祝日でお休みでした。
お釈迦様が悟りを開いた後に、最初に教えを説いた日として、
ブータンでも最も縁起の良い日とされているそうで、本来は
一日断食をし、お寺にお参りをしたりして過ごすそうです。
午前中テレビの据え付けがあったため、午前の回診は当直の
先生にお任せして、私は午後から病棟に出向きました。
病棟ではホスピタル・ラマと呼ばれる高僧に出逢いました。
彼は定期的に病院中を回り、リンポチェと呼ばれる、これまた
偉いお坊さんに祝福を受けたというスンケと呼ばれるお守りの紐
や何種類ものハーブを練り込んで作られた2mm程の正露丸の
ような丸薬を配り歩きます。
興味深いのは、配るのが患者さんだけではなく、その家族、そして職員にまで
等しく配ってくれるということです。
写真は、丸薬を有り難そうに頂く、病院の守衛さんです。
病院にいることで、お寺にいくことが出来ない患者さんや、家族、病院職員
にとって、ホスピタル・ラマは、まさにモラルサポートとして、とても
重要な存在のようです。
翌日、実家でプジャ(法要)をしたというボスが、スンケと医学の守り神である
メディスンブッダ(薬師如来?)のネックレスをくれました。
病院は辛い職場ではありますが、こうして色んな形でモラルサポートが受けられる
と少し気持ちが軽くなり、病気と闘っているのは自分ひとりじゃないと思え、
何となく連帯感が感じられるから不思議です。
病院ではこの日、また一人、赤ちゃんが天に召されました。
私はいつもの通り、メモリアルチョルテンに行ってお祈りを捧げて帰りました。
小雨振る中、この日はいつにも増して、日が暮れても夜遅くまで、多くのティンプー
市民がチョルテンを訪れ、祈りを捧げていたのでした。
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